栄町酒直台セブンイレブン前の交差点周辺は、大雨が降る度に冠水の被害に見舞われてきましたが、平成25年11月に住民代表とともに行った改善要望を受け、千葉県は同地区の冠水対策事業を実施することを決定しました。
- 大雨の度に動物病院前等が冠水被害
- 酒直台地区は、栄町の東側に位置する約450世帯、1200人余りが居住する閑静な住宅街です。セブンイレブン前交差点は県道成田安食線に面していますが、坂の上となっている県道成田方面から雨水が大量に流れ込んでくること、また、交差点自体が南方向から傾斜し、雨水が一方向に集中してしまうことから、交差点北側のわたなべ動物病院前等は、大雨の度ごとに冠水被害に見舞われてきました。特に昨年10月の台風26号の際の浸水被害は、酒直台1丁目の広い範囲にわたる深刻なものとなっています。
- 県による雨水管の管理不足が一因か
- 複数の地域住民からの改善要望を受け、栄町及び県印旛土木事務所の担当者からの聞き取り、現地調査を行ってきたところ、現地の冠水被害は、地形上の特質とともに、県道に沿って走る雨水管の管理不足が一因である可能性が浮上しました。
- すなわち、県道成田方面等から流れ込んだ雨水は、さらに県管理の雨水管を通って「ジャンボランドリーふわふわ」方向へ流れる構造になっているのですが、その雨水管内が土砂等で目詰まりしているため、大雨の際には、交差点内にある雨水枡から水が溢れ出てしまうというのです。
- 雨水管内堆積土砂の撤去 3月着工
- 10月に実施した、県担当課職員立ち合いによる現地調査の後、11月20日に酒直台自治会関係者とともに県印旛土木事務所を訪れ、「雨水管が目詰まりする現状を改善し,早期の冠水対策を図る」よう、要望書を提出し、さらに、26年の出水期(梅雨時、台風期)までに対応するよう強く要請してきました。
- 1月29日に行われた県道路環境課による説明では、
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- 望を受け、1月17日に、成田方面へ向かう県道歩道(上り坂の右側)脇の側溝を覆っていた堆積土砂を撤去した
- 本年3月上旬より、酒直台集会所付近から夢庵印旛栄町店付近までの約500mにわたって、雨水管内の堆積土砂の撤去を順次実施していくことを決定した、とのことです。
- 希望した出水期までの完了とはいかないものの、県担当課が住民からの要望にしっかり向き合ったものと評価いたします。
- 効果なければ、再対策の検討で合意
- しかしながら、同地区の冠水被害については、交差点の形状や雨水管の容量不足も原因であるとも指摘され、雨水管の堆積土砂を撤去しても、問題が解決される保証はありません。したがって、今回実施が決定された事業によっても状況が改善されないようであれば、新たな冠水対策を検討していくということで、県担当課と合意に至ったところです。