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視察等レポート

県内公立高入試 面接なども点数化へ(2017年9月)

1 高いレベルの文武両道を実践する人気校

県西部に位置する県立A高校は1996年に新設された新しい学校です。7階建て吹き抜け構造の教室棟や3000人収容のアリーナなど充実した施設が注目され、平成29年度入試の受験倍率は2.58倍と県内屈指の高さ。県立柏高校や同八千代高校にも迫る進学校である一方、過去3年間に、サッカー部、陸上競技部、テニス部など、計8つの部活動が全国大会出場を果たす等、運動系部活動が盛んな学校としても知られています。


2 「実技」でA評価 「自己アピール」の250倍

同校が2月中旬に実施する前期入試では、学力検査、内申点のほか、部活動への参加を前提とした「実技検査」または口頭による「自己アピール検査」を選択受験し、A~Cの3段階評価を受けた上で加点され、合否判定される仕組みとなっています。

問題となったのは、実技受験者への優遇です。

実技か自己アピールでA評価を得れば、学力検査が250点以上などの要件を満たせば合格となったのですが、実技では例年300~400人の受験者のうち130人がA評価となる一方で、自己アピールでは例年600~700人のうちわずかに0~1人。

また、自己アピールの評価にあたった教員は、「検査担当者から『なるべくA評価はつけないように』と指示された」とも証言しています。

結果、A評価の受験生は学力検査で、250点程度で合格する一方、その他の生徒は350点前後でも不合格となるケースがあったといいます。

受験者のうちA評価を受ける割合は、自己アピール検査で0.15%であるのに対し、実技検査では37%とその差は実に250倍。

また、A評価を受ける130人は事前にリスト化されていたとされ、公平性、公正性を欠いた選抜方法であったとの指摘は免れません。


3 平成29年4月の調査報告書(抜粋)


4 各検査の配点明らかにせず~県立高前期入試

500点満点の学力検査や135点満点となる内申点と異なり、面接や自己表現等の検査の配点が明らかにされていないことがそもそもの問題と言えます。

例えば、県内公立高校の前期選抜の合否判定においては、第1日に実施された学力検査と内申点で、ともに定数の8割以内の結果を得た受験生を「A組」とし合格内定者とする一方、学力検査と内申点の片方または両方が8割以内に至らなかった受験生を「B組」としています。B組の受験生については、第2日に実施される面接や自己表現等の検査結果(A~C評価)を加味して合否判定するわけですが、この際、「C評価の受験生は審議対象」といった具合で、それぞれの評価が点数化されているわけでもなく、合否の判定基準がきわめて曖昧だったのです。

県教育庁は、面接や自己表現検査等の透明性、公平性を高める必要があるとして、来春入試から全ての検査の点数化を決定。学力検査、内申点との合計で合否判定されることになります。また、実技が多い「適性検査」は体育科など専門家に限ることを要請した結果、来春入試では9校17学科(前年度は23校32学科)と半減し、代わって「自己表現」が増えた格好です。

なお、ともに8割以内の受験生を即合格内定者とすることで、学力検査、内申点を重視する「A組・B組」制度の継続については、各学校で決定し、10月に各校HPで発表することになっています。

判定基準が曖昧な県公立高入試制度の問題点を指摘し、県担当課と何度となく話し合いを続け、6月の予算委員会にてようやく得られた回答がこの「総得点化」。入試改革に向けた働きかけを続けてまいります。


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